WCS2015 in Boston -Day1- 20150821
WCS2015 in Boston -Day1- 20150821
WCS2015 in Boston -Day1- 20150821
 やっと時差ぼけが解消してきたかなぁと勝手に思っているのりパパです。

 いよいよWCS2015の開幕日となり、今年はLCQが開催されず、日本・韓国以外は、プレイヤーズ・ポイントの条件を満たしているプレイヤーがWCS2015に参加可能となり、Day1、Day2の予選(一部決勝トーナメントも含む)をDay3の決勝をいう流れでの大会となっていました。
 日本は、レックウザメガバトルにて権利を獲得した選手以外に約50名ほど先着応募によるプレイヤーが参加しているようでした。我が家の3名もその中の3名ではあるのですが、実質的にWCS2015の参加となるので、非常にラッキーでした。
 さて、いよいよ開幕なのですが、メタゲームを含めてまとめておこうと思います。

◆セキュリティチェックによる開会式遅刻
 既にYahooニュースでも話題になっていたようですが、WCS2015に機関銃?(見る限りライフルの様にも思いました)と銃弾を持ち込もうとした輩がおり、セキュリティチェックにて未然に防がれていました。かなりのビデオゲーム(VG)とカードゲーム合わせての世界大会なので、かなりの人数が参加しているのですが、無事何もなくてよかったなぁと改めて思いました。
 銃社会のUSでのセキュリティチェックは、はやりとても重要なことなんですね。必然性があるということを思い知らされました。
 セキュリティエリアが渋滞しており、会場に入ることができたのは、ほぼ開会式が終了しようとしている時でしたが、2013年のバンクーバーで体験しているので、まぁいいかと。
 毎度の如く、カードゲーム側は、オリエンテーション用の仮座席が一覧で張り出されていたので、その席で待つことに。
 そこでデッキシートと簡単なレギュレーション、ルールの説明があり、その間に、1回戦の対戦表が決められた掲示板に準備されます。アルファベット順に掲載してくれているので、探すのも容易になるように工夫されています。
 オポネントタイブレークによるスイスドロー6回戦の3マッチ制で最低でも12ポイント以上がないとDay2へは行けない、つまり、2敗以上は翌日に進めないということになりますが、3マッチなので、ドローの試合も多く発生するため、計算が難しいですが、勝ち点:3、引き分け:1、負け点:0で集計して12ポイント以上は必要かと。

◆デッキ選択とメタ予想
 毎度のことではあるのですが、WCSに関しては、ほぼ直前に行われる全米全国大会(US National 通称:US Nats)の結果をベースに、WCS2015直前までメタが変化します。この変化を想定し、対抗できるデッキを作成し、十分にデッキもプレイングも練りこんで挑まなくてはならない、かなり大変な作業になります。
 まずは、以下US Nats Master Devision 結果です。()内はプレイヤー。
1位:ガマゲロゲEX・ダストダス・シェイミEX(Jason Klaczynski)
2位:ホエルオーEX・スイクン(Enrique Avila)
3位:ギルガルドEX・ディアルガEX・コバルオンEX・ミュウツーEX・ガマゲロゲEX・ケルディオEX・シェイミEX・ドータクン(Ben Moskow)
3位:MライボルトEX・ダストダス・エンペルト・ジラーチEX(Grant Manley)
5位:カバルドン・ランドロスEX・ガマゲロゲEX・シェイミEX(Eduardo Gonzalez)
5位:ガマゲロゲEX・ライボルトEX・クロバット・シェイミEX(Kristy Britton)
5位:ギギギアル・ギルガルドEX・ヒードラン・ドータクン・ケルディオEX・シェイミEX(Dylan Bryan)
5位:MレックウザEX・ギルガルドEX・コバルオンEX・ヒードラン・カクレオン・ケルディオEX・シェイミEX(Geoffrey Sauk)

 ついにJasonがNatsを取りましたね。彼は、このタイトルだけがなかった様な。おめでとうございます。

 上記、TOP8の結果から、以下の対応が必須になります。
 1・ガマゲロゲEX主軸のデッキに対する対応力
 2.ギルガルドEXで投了とならない基本エネルギーを含んだデッキ構成
 3.MレックウザEXへの対応
 *ホエルオーは50分3セットマッチには不向きと判断して除外。

 この段階からは、まず、以下のデッキが対策候補として浮上すると想定。

①.Mライボルト派生(ダストダス・フリーザー・サンダーetc)
 基本エネルギーベースで起動することと、トラッシュからのエネルギーを利用しながら、循環して中打点を繰り返すことができ、ガマゲロゲEX、MレックウザEX、ギルガルドEX対策可能。

②.リーフィア派生(ライチュウ・ブースター・サンダースetc)
 主にガマゲロゲEX対策にもなり、相方により上記のデッキに対応可能。
 「サイレントラボ」のスタジアム投入でギルガルドはどのデッキでも対応可能。

 ★このブログでの打点の定義
  小打点:10~50ダメージ
  中打点:60~140ダメージ
  大打点:150ダメージ以上

 更に、意識をしておかなくてはならないデッキとして以下を想定。

③・ゲンシグラードンEX派生(ソーナンス・ルチャブル・みがわりロボ)
 立ち上がると止められないためある程度の打点が出せるデッキか、弱点の草を含めてのデッキ構成が必要。

④.よるのこうしん
 「フラダリの奥の手」廃止に伴い、打点を弱める手段が無くなっているため、序盤から中打点、終盤には大打点がでるので、EX系デッキには天敵になります。
 最初のターンに展開できれば、ガマゲロゲEXも怖くないですし。

 US Natsの結果への対策および、気にしておかなくてはならないデッキを総合的に見て、以下のデッキが更に増えると想定。

⑤.ルカリオEX・ランドロスEX・ルチャブル・クロバット
 MライボルトEXや、ライチュウなどに有効。また、ランドロスEXベースではガマゲロゲEXに対抗できないため、ルカリオEXをメインに切り替えつつ、クロバットでよるのこうしんや、他のHP調整を実施。

⑥.ゲノセクトEXPS派生(ビリジオンEX・ライチュウ)
 意外とにも、大打点を出してくるデッキや、ガマゲロゲEXも含めて水系ポケモンは草弱点ばかり(雷弱点はエンペルトくらい)なので、ゲノセクトEXPSで対応可能であることと、「Gブースター」で打点貫通なので、様々な特性持ちにも対処可能。但し、組み合わせる相方にも寄りますが、初動が1ターン遅れることを前提としたプレイングが必要。

 前述の部分を総合的に判断して、個人的には、以下のデッキ分布と前提として、デッキ選択基準としました。
 主観ですが、やはり、かなり混沌とした環境になっていますね。

Tier 1.0
・ギルガルドEX・コバルオンEX・ディアルガEX・ヒードランEX・ケルディオEX・シェイミEX・ドータクン
・ゲマゲロゲEX・ライボルトEX・クロバット・ダストダス・シェイミEX
・よるのこうしん

Tier 1.5
・MライボルトEX・シェイミEX・ダストダス(フリーザー・サンダーなど)
・ライチュウ・クロバット・シェイミEX
・ルカリオEX・ランドロスEX・ルチャブル・クロバット
・MレックウザEX・ギルガルドEX・コバルオンEX・シェイミEX・ドータクン・チルタリス
・ゲンシグラードンEX・ソーナンス・みがわりロボ
・リーフィア・ライチュウ(ブースターなど)
・ゲノセクトEXPS・ライチュウ(ビリジオン・ガマゲロゲEXなど)

Tire 2.0
・ゲンシカイオーガEX・ケルディオEX・ホエルオーEX(ガマゲロゲEX・キュレムPSなど)
・ドンファン・ルチャブル・みがわりロボ
・カメックス・ケルディオEX(アオギリ構築)

 これを基準に我が家では、ほとんどのデッキを構築して、調整を実施。しかし、自分も、SAIも社会人のため、充分な対戦練習で、デッキの練り上げ、プレイングの準備ができず、おまめも同様、相手がいないので、練習不足に悩まされました。
 前日に、練習会を名古屋でまる一日チームメンバー、WCS参加者交えて実施した中で最終調整をデッキ選択の参考に。皆さん、ありがとう!
 WCS優勝したカメケルの評価が低かったのは、チームにアオギリ構築のカメケルのエキスパートがおり、自主大会で好成績は残しているものの、自分が使ってみても、デッキの安定度が低いと評価していました。

 最終的に我が家のメンバーが選択したデッキは以下の通り。

★SAI:ガマゲロゲEX・ゲノセクトEXPS・ビリジオンEX・シェイミEX
 非常にプレイングを求められるデッキですが、前記のメタほぼ全てをカバーできるため、このデッキで確定。但し、対よるのこうしんには、半ば、相手のデッキの回り方次第の運要素が強い。

★おまめ:ゲンシグラードンEX・ソーナンス・みがわりロボ
 以前からジムバトルで使い慣れていることと、練習会の最終トーナメントで決勝まで勝ち上がってミラーで負けただけなので、このデッキで確定。注意は、ミラーの立ち回り方と場のエネルギーの付け方、循環のさせ方をうまくできれば問題なし。

★のりパパ:ライチュウ・クロバット・シェイミEX
 自信で使ったことは一度もなかったのですが、メタを想定して、全体をカバーできることを考慮したうえでの選択。サイドレース的にも主軸がNon-EXのため対応が可能。プレイングは、状況に応じて先手を打ちながら対応する必要があり、使い込みが必要。
 但し、構築した後、本番まで一度も練習できず、ぶっつけ本番に!
 
 今回は特にですが、選択肢が非常に多く、US Nats以降の動きも多様化していると想定していたので、デッキを確定させるまでが一苦労となりました。
 後は、当日の分布がどうなっているか次第でしたが、我が家のメタ読みとデッキ選択の経緯です。

◆Day1対戦結果
 50分3セットマッチ・スイスドロー・オポネントタイブレーク
 デッキ:ライチュウ・クロバット・シェイミEX

1回戦 Lost X〇X イギリス
ランドロスEX・ルチャブル・クロバットEX
 デッキの動かし方が把握できていないので、試行錯誤しながら対応しましたが、ライチュウが全滅してサレンダーし、2回戦目は挽回して勝ち。最終戦もデッキの動きが噛み合わずに追い付けず。

2回戦 Lost X〇X イタリア
よるのこうしん
 よるのこうしんも、個人的に好きなデッキでないので、スパーリング用には持っているものの一度も使ったことがなく、動きが今一わからない・・・。ミュウEXが入っていたので、こいつら倒せばワンチャンと1回戦でわかったので、2回戦目は対処して勝ちましたが、3戦目は接戦となり、最後はフラダリの引きゲーで勝ちきれず。

3回戦 Lost 〇XX US
メタルレック
 相手チルタリスサイド落ちで、ワンサイドになったので相手がサレンダー。
 2戦目以降は、チルタリスが立ってタイミングよくチルタリスを狩れなかったこともあり、2-2交換を繰り返してシェイミEXをフラダリされて終了。

4回戦 Lost X△- US
ゲンシグラードンEX・ソーナンス・みがわりロボ
 1戦目から何とかサイド4枚先行しますが、完成したおまもり付きゲンシグラードンに暴れまわれて逆転されて終了。
 2戦目は対戦途中にタイムアップ。

5回戦 Won 〇〇- US
よるのこうしん
 動きを把握したので、クロバットやフラダリを駆使しつつ、問題なく2連勝。
 やっと自分のデッキの動きが把握できてきた感じですね。

6回戦 Won 〇X〇 US
ルカリオEX・ランドロスEX・ルチャブル・クロバット・シェイミEX
 デッキの動かし方が掴めて来たので、初戦は問題なく逃げ切り。2戦目に、ランドロスEXベースにピカチュウ、ライチュウ2枚取りされて、何とかクロバットとシェイミEXで凌ぐもサイド3枚が限界。
 3戦目は、中盤から大打点を出し捲くって早々に逃げ切り。

 結果、2勝4敗でした。プレイングを早くしていたので、引き分けがゼロというのも自分的には気持ちがよいです。
 初めて使うデッキで参戦は無謀で、やはり、充分な練習を積んでいかないと、参加者は上級者レベルなので簡単には勝たせてもらえません。
 ですが、合計16戦もポケモンカードの真剣勝負ができて久しぶりに楽しかったですね。
 SAI:3勝2敗1分(予選敗退)
 おまめ:3勝2敗1分(予選敗退)
 娘達も、いろいろなタイプのデッキとの対戦を楽しんでいたようです。
 
 相対的に、よるのこうしんの利用者が多い傾向にあったことと、リーフィア・ブースターもよく見かけましたね。また、ゲンシカイオーガも人気なのか、これも想定していたより多く見かけました。後は想定内といった印象です。
 海外勢との対戦は、カードの説明は、このレベルのプレイヤーは大半テキストを把握しているので、英語を話すことが不自由な方でも対戦に心配は不要です。対戦相手が気になれば、ジャッジを呼んでに確認を取ります。ジャッジはスマホで、その選手の自国版のカードを選手に見せていますので。
 但し、最低限の英語力(聞く、話す、読む)は単独で対応する場面がよくあるので、個人的には必要だと思います。

 Day1については、日本人としては、レックパパさん(画竜点睛?よるのこうしん?)とWAKAさん(ガマゲロゲEX・ゲノセクトEXPS)の2名が翌日のDay1へ進出となりました。おめでとうございます!
 WAKAさん戦では、デッキチェックで、「かるいし」が反っているいるからサーチしやすいんで、次回の体制は1ゲームビハインドかつ、反っていないカードに変更できなかったら失格になるという、アンチ日本の裁定をくらって、SAIがカードを貸してました。その条件での予選突破はすばらしい!

 また、応援、ご協力いただいたチームメンバー、GGCの皆さん、ありがとうございました。
 結構レベル高いですし、勝ち抜くには物理的な練習量が不可欠ですが、WCSに参加することはお勧めですよ!

 終了も遅かったのでシェラトンのコンビニで食べ物を購入して、部屋へ戻り、簡単な食事をした後は、疲れ切って寝てしまいました。

 サイドイベントガチ勢となったDay2に続く・・・。

コメント

ゲンシクリボー
2015年9月1日21:06

1日で16戦、お疲れ様でした。
これだけ対戦すると、最後まで集中力を維持するのも大変だったと
思います。
Day2以降の報告も楽しみにしています。

のりパパ
2015年9月1日21:58

>ゲンシクリボーさん
 ありがとうございます。
 相変わらずのWCSは体力勝負でしたね。Day2はこれ以上に・・・。

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